投影がよくわからない…とおっしゃる方がよくおられます。
少し具体的に書いてみたいと思います。
投影は自らの意識の中にあるものを物質世界に鏡のように映し出して観ている状態のことです。
以下はそれぞれ投影の例です
例1)自分自身は掃除が嫌いである。従って、他者に掃除を頼む時は非常に頼みにくい。
→これは「掃除が嫌い」という思いを「他者もきっと掃除が嫌いだろうから、頼まれたら嫌に感じるだろう」と自らの意識にあることをそのまま「他者の中にも存在するもの」と思い込んでいる。この思い込みが他者に投影された状態。
例2)仕事というものは大変なものであると思っている
→いつも仕事になると「やらなければならない」とか「しっかりやらなければ」「責任を全うしなければ」と思い込んでいるために、そのように仕事はやるものだと思い込んでいる。
または仕事とはそもそもそのようなものであると信じている。
真実は仕事が大変なのではなく、そのような言葉や信念が自らにプレッシャーをかけ、嫌な気持ちにさせ、「大変」という感覚を生み出している。
またはそのような内面が仕事が大変に感じる物理現実を創り出している為、日々その思いを強くしていく…
自らかけるプレッシャーを仕事に投影している状態。
例3)人に理解されないと思っている。または助けてもらえないと思っている。
→自らが自分自身の内面をわかってあげていない、または自らが自分自身に手を差し伸べていない状態であり、それを他者との人間関係に映し出して(投影)いる。
自分自身のことを助けてあげない限りは、他者との関係が良くなることはないし、心地好くなることもない。
例4)他者のある態度やある言葉が嫌だと感じる
→自らが気づかぬうちに同じように自分自身にそのように接していて、それを自分自身が気づいていない状態。
自らの意識を他者に映し出して(投影)いる。
他者に示されて嫌だと感じるということは、自らも嫌だと感じている証拠。
(またはバランスがとれていない証拠)
または成育過程で親が示した態度や言葉に傷ついていて、それかまだ癒えていない状態。
しかしながら、親が示した態度や言葉に感じ入ったり、信じてもいるため、やはり自らの意識を紐解く必要性がある。
例5)人を信じられない
→自らが自分自身を信じていない可能性があり、それを他者に映し出して(投影)いる。
その理由の殆どは成育過程にある。
このように、日常生活で「投影」を観ていない人はいない、というくらい、自らの内面を物質世界に映し出してることが殆どです。
物質世界に映し出したものをしっかり紐解いてこそ、人生の大きな変化は生まれていきます。