過去苦難の多かった人生を振り返ってみると、元々は平坦で平安な道が存在していたのにも関わらず、自らが山を創ったり、凶暴な生き物を連れ込んで自らを怯えさせたり、闘いが必要だと決め込み自ら戦闘態勢に入ったりと、自らが仕掛けていることも気付かずにそれらの解決のために多くのエネルギーと時間をかけてきたように思います。
それは平坦で平安な道に自ら仕掛けた巧妙なセット(舞台装置)のようなものです。
人生は実際そうなっています。
自らが気付いていないだけで、元から困難は存在しないと言えます。
内面に深く入る意味がここにあります。
内面で創り上げた障壁を先に見破り、アプローチしなければその巧妙な舞台装置に気付くことはありません…
それは五感を通してリアルとしか思えないほど巧妙なセットだからです。
内面で創り上げた障壁を自ら取り崩すように出来たなら、起こる出来事は当然変化していきます。
更に他者から見たら大きな壁のような出来事であったとしても、それを経験する人の意識がどうあるかでその内的経験は劇的に変化します。
これは自らがコントロールして出来事に対するとらえ方を変えるのではなく、自然にそのようにしか感じられないという状態です。
意識が目覚めてくるとそれは自然に起こります。