密教・真言宗の空海はそれまでの経典から学ぶ仏教ではなく、この世を動かす原動力を自身の中に感じることを促し、生きた仏教で人々が救われることを説きました。
あの世に行って成仏するのではなく、生きたまま成仏…仏となる…
つまり生きる悦びをこの世界に存在する中で万人が手にする…そういう教えだったと思います。
空海がこのように後世に名を残しているということは、偶然ではないと考えます。
神や仏というものを熱心に求め、更に真理を追求した時には、やはり大きな力が働くものです。
この原理は宗教というくくりにしてしまうことで、多くの人が避けて通ることになりますが、元々は人間の中に自然に備わっている資質そのものへの追求です。
本当の意味では宗教の信心は自己が持つ大いなる力への信心です。
様々に溢れるスピリチュアルな情報は昔の経典の代わりともなるものですが、
今、正に生きた教え…自らの本質を感じることに努め、その存在として目覚める時です。