何かの症状や状態が憑依によって起こるとされることがあります。
この状態を「憑依」ととらえるのは分離の視点からの捉え方です。
統合の視点からは「自分が誰であるかわからない状態」とみることが出来ます。
一般的に「憑依」ととらえられる状態になりやすいのは、自分を抑圧し、外部からの干渉を容易に受けやすい状態です。
自分を容易く受け渡す状態とも表現できます。
例えば両親や友人などに気に入られようと自身を抑圧し、周囲に合わせようと多大なエネルギーを費やしたり、薬での症状の抑圧が大きかったり、更に外側の刺激に対して本来の気持ちに沿わない反応を返したり…
自分の望みが本当は何であり、自分は本当はどう感じており、自分は何が言いたいのか…それを押し殺していると、自分が誰なのかが段々わからない状態になってきます。
「憑依」と呼ばれる状態が起こりやすい一つの大きな要素です。