以前に「小さな死をどう迎えるか」で書いた通り、人間の一生は転生を繰り返して歩む魂の道筋の短縮版と言えるかもしれません…
一般的に人は歳を重ねるとだんだんに記憶力というものが衰えていきます。
ですが、この記憶力が衰えることによって、覚えていたいことも覚えていたくないことも両方表面の意識からは姿を消し、結果、記憶していることによって生まれる様々な葛藤や不安からも自由になります。
そして完全ではないものの、以前と比較すると、今という時間の中に生きるようになっていきます。
一方、転生を繰り返す魂はいずれかの時点で、過去を癒し、感情によって紐付けられていた過去の記憶を光に返すことで、「今」という時間に集中して生きるようになります。
「今」という時間に生きるということは、色々なしがらみから解放されることでもあり、「至福」につながる生き方です。
そういう意味では、記憶力は衰えても、その代わりに手にしている「今に生きる」という贈り物を大切にしていきたいものです。